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淡水生物学研究所の活動

第1回 長野大学淡水生物学研究所 将来構想協議会が開催されました

IFB

2026年2月19日、第1回 長野大学淡水生物学研究所 将来構想協議会が開催されました。

本協議会では、淡水生物学研究所のこれまでの歩みと現状を共有するとともに、研究・教育拠点としての役割、地域や社会との連携のあり方、将来に向けた持続的な運営の方向性について意見交換を行いました。

今後も、関係者との協議を重ねながら、研究所の持続的な運営と発展に向けた検討を進めていきます。

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令和7年度千曲川・信濃川研究グループ年度末報告会が行われました!

IFB

2026年2月12日、千曲川河川事務所において令和7年度千曲川・信濃川研究グループ年度末報告会が対面で開催されました。本報告会では、国土交通省の河川砂防技術研究開発・河川生態一般研究グループに関連する研究成果について、長野大学淡水生物学研究所、長野県水産試験場、信州大学から千曲川河川事務所に報告を行いました。

千曲川・信濃川研究グループでは、「河川における生息地連続性の重要性 ― 河川生態系への影響評価および保全方策 ―」をテーマに、魚類多様性、環境DNA、河道変遷、生物群集、魚道や移動モニタリングなど、多様な観点から河川生態系と河川管理の関係について研究を進めています。当日は、各発表に対して活発な質疑応答と議論が行われ、千曲川・信濃川水系における河川管理や生態系保全への研究成果の活用について意見交換が行われました。

次第

開会 千曲川河川事務所

  1. はじめに 箱山 洋

  2. 児玉紗希江

  3. Leanne Faulks

  4. 小原瑞月

  5. 児玉 建

  6. 川之辺素一・田代誠也・龍野紘明

  7. 豊田雅史

  8. 飯尾昭一郎

  9. 総合討論

  10. 千曲川河川事務所からコメント

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水産庁において令和7年度国際水産資源調査・評価推進事業(ウナギユニット)推進検討会および課題成果検討会が行われました!

IFB

2026年1月30日、東京霞ヶ関・水産庁漁政部第2会議室およびオンラインにおいて、令和7年度国際水産資源調査・評価推進事業(ウナギユニット)推進検討会および課題成果検討会が行われました。このニホンウナギの資源管理に関するプロジェクト研究は、箱山洋教授がリーダーを務める水産庁の委託・補助研究事業であり、大学、研究機関、県、民間の協力機関など多様な機関が参画しています。今回の検討会には、水産庁、大学、県などの試験研究機関および協力機関から67名の参加があり、令和7年度の研究成果の報告と今後の方向性について活発な議論が行われました。ウナギ資源の動向把握や性比調査、集団遺伝分析、シラスウナギ来遊調査、衛星タグ調査、絶滅リスク評価など、本プロジェクトの成果は、国や県、さらには東アジア沿岸の国・地域における資源管理に寄与することが期待されます。

次第

  1. 開会挨拶(国際資源班長) 13:15〜13:20(5分)

  2. 出席者紹介(名簿) 13:20〜13:25(5分)

  3. 推進検討・成果検討

    1. 全体概要報告 箱山 13:25〜13:35(10分)
    
    2. ウナギ資源の動向分析・性比調査 箱山・Faulks・児玉建 13:35〜14:00(25分)
    
    3. ウナギの集団遺伝分析 關野 14:00〜14:20(20分)
    
    4. シラスウナギ来遊調査まとめ 望岡・箱山 14:20〜14:40(20分)
    
    5. 休憩 14:40〜14:50(10分)
    
    6. ウナギ用衛星タグの抵抗軽減 飯尾・Huynh 14:50〜15:10(20分)
    
    7. アルゴス衛星タグ調査 箱山・Huynh 15:10〜15:30(20分)
    
    8. 総合討論 15:30〜15:55(25分)
    
  4. 閉会挨拶(国際資源班長) 15:55〜16:00(5分)

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六ヶ村(ろっかそん)堰の隧道(土砂排除)作業に参加しました

IFB

2026年1月、千曲川から取水している淡水生物学研究所の水路の維持管理の一環として、六ヶ村(ろっかそん)堰の隧道における土砂排除作業に参加しました。
当日は、箱山 洋および伊藤昌幸が現地作業に参加し、関係者の皆さまと協力して隧道内に堆積した土砂の排除作業を行いました。


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SEAFDECとの意見交換会を開催しました

IFB

2026年1月16日、長野大学淡水生物学研究所において、SEAFDEC(東南アジア漁業開発センター)との意見交換会を開催しました。
本会合は、長野大学とSEAFDECが内水面の水産資源や淡水域の生態系に関する研究・教育で協力するために締結している包括連携協定(MOU:2019年7月29日締結、2024年7月18日更新)に基づく連携活動の一環として実施しました。


参加者:
【長野大学】箱山 洋/児玉 紗希江/Thien Huynh Quang/小原 光希/児玉 健
【SEAFDEC】Toru Shimoda/Fumiya Takahashi/Parinthon Youkongkaew/Ni Komang Suryati/Kamaluddin Kasim/Yanu Prasetiyo Pamungkas/Annisa Septimesy
【JANUS】Iwao Fujii


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年末のご挨拶(2025年)

Hiroshi Hakoyama

2025年も淡水生物学研究所(IFB)の活動にご関心をお寄せいただき、ありがとうございました。 研究所の情報発信は ifb-research.jp に集約し、今後も継続して更新してまいります。

今年は、ウェブサイトの表示速度と基本品質の改善にも取り組みました。 最近の確認では、トップページ(https://ifb-research.jp/)について、Google PageSpeed Insights において、モバイルとデスクトップのパフォーマンスがいずれも 100% でした。 また、HTML の文法チェック(W3C Markup Validation Service)では、エラーおよび警告は検出されませんでした。 加えて、Another HTML-lint(HTML5)でも 100点となっています。

スマートフォンを含むさまざまな環境で、できるだけストレスなく閲覧できる状態を維持し、必要な情報が確実に届くことを重視しています。 来年も、研究所の活動記録と情報発信を丁寧に積み重ねていきます。どうぞよろしくお願いいたします。

参考:

Google PageSpeed Insights
https://pagespeed.web.dev/

W3C Markup Validation Service
https://validator.w3.org/

Another HTML-lint(HTML5)
https://www.htmllint.net/html-lint/htmllint.html

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Journal of Ethology 編集者推薦論文紹介ビデオ公開

IFB

国際誌 Journal of Ethology において編集者が選んだ Editor Choice 論文を紹介する新しいビデオが公開されました。本ビデオは淡水研の児玉紗希江准教授が制作と編集を担当しました。

このシリーズでは注目論文の背景や意義を分かりやすく紹介しており動物行動学の研究内容を視覚的に理解できる構成となっています。学生や研究者だけでなく教育現場でも活用しやすい内容です。

ビデオはこちらから視聴できます
https://www.youtube.com/watch?v=MUxBjNkrP7g

シリーズ全体の再生リストはこちらです
https://www.youtube.com/playlist?list=PLt7wX9xCylJVCESO5KLXxnE2TWI3a3pLz

本シリーズが動物行動学への理解促進とアウトリーチに役立つことを願っています。

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第11回IFBセミナー: アフリカの年魚 Nothobranchius 属の進化生態学

David Okinyi Alila

発表タイトル: アフリカの年魚 Nothobranchius 属の進化生態学

講師: David Okinyi Alila

所属: ダルエスサラーム大学(MUCE, タンザニア)

Dr. David Okinyi Alila

日時: 2025年11月19日(水)15:00〜16:30(日本時間)

場所: オンライン開催

登録URL: https://forms.gle/n44fgrq5uDetGYn38

概要: タンザニア・ダルエスサラーム大学の David O. Alila 博士が「アフリカの年魚 Nothobranchius 属の進化生態学」と題して講演します。このセミナーでは、短命で一時的な湿地に生息する Nothobranchius 属の年魚を対象に、生態的および進化的な力がどのようにその驚くべき生活史、適応、そして多様化を形づくっているのかを紹介します。博士は、Nothobranchius の世界的多様性ホットスポットであるタンザニアでの広範なフィールドワークと実験研究に基づき、生態的圧力が急速な進化、ニッチ分化、共存をどのように促すかを示します。さらに、これらの進化的特性がマラリア媒介蚊に対する在来生物による防除(生物的防除)において非常に高い潜在力を持つことを明らかにし、基礎的な進化生態学を生物多様性保全と公衆衛生における応用的・持続可能な取り組みへと結びつけます。

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『理論生物学事典』(朝倉書店)が出版されました!

IFB

淡水生物学研究所の箱山 洋教授が、朝倉書店より刊行される『理論生物学事典』に、以下の3項目を執筆しました。

  • 「人口学的確率性と環境確率性」pp. 50–51
  • 「最適捕食」pp. 122–123
  • 「リスク依存捕食」pp. 124–125

書名:理論生物学事典
出版社:朝倉書店(東京)
刊行日:2025年11月13日
ISBN:9784254172034
出版社サイト:https://www.asakura.co.jp/detail.php?book_code=17203

生物学全体を対象とし,その基本論理を理解する上で役立つ理論的な考えや数理的手法を俯瞰し,専門外の読者にも理解できるように説明.生態・環境/進化/行動・社会/神経脳科学/発生・形態形成/医学/システム生物学/生物情報の8分野に分けて構成.共通する手法には,数理モデル/データ解析の2章を設けた.

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第27回河川生態学術研究発表会で千曲川・信濃川研究グループが研究発表を行いました

IFB

2025年11月13日に東京証券会館(東京都中央区)で開催された「第27回河川生態学術研究発表会」(河川生態学術研究会主催、応用生態工学会共催)において、淡水生物学研究所の箱山 洋教授が代表を務める「千曲川・信濃川研究グループ」が研究発表を行いました。

千曲川・信濃川研究グループでは、河川における生息地連続性の重要性をキーワードに、魚類多様性や生物群集、河道形状の変遷、環境DNAなど、多様なアプローチから河川生態系と河川管理の関係について研究を進めています。

口頭発表

  • 「河川における生息地連続性の重要性 — 河川生態系への影響評価および保全方策—」 発表者:箱山 洋(千曲川・信濃川研究グループ代表)

ポスター発表(一部)

  • 「河川における生息地連続性の重要性 — 河川生態系への影響評価および保全方策—」 箱山 洋
  • 「信濃川の魚類多様性と環境の関係:生息地連続性の理解に向けて」 児玉 紗希江・児玉 建・Leanne Faulks・Alessandra Cera・箱山 洋
  • 「River fragmentation at the local scale: effects on biodiversity」 Leanne Faulks・Alessandra Cera・児玉 紗希江・箱山 洋
  • 「Spatial and temporal variations of community-level profile of epilithic biofilm for assessing disturbances」 Alessandra Cera
  • 「千曲川中流域におけるダムと水質・微生物・魚類相の関係」 児玉 建・小原 瑞月・花岡 良信・羽田 皇喜・児玉 紗希江・Leanne Faulks・箱山 洋
  • 「Estimating Fish Density from Downstream eDNA Reads in an Experimental Waterway」 小原 瑞月・児玉 建・箱山 洋
  • 「横断測量データと航空写真からみた千曲川・信濃川中流域における河道変遷」 岩井 楓花・井土 貴斗・豊田 政史
  • 「ダム位置情報を加えた国交省河川データ統合による魚類相ー環境関係の解析」 児玉 建・児玉 紗希江・Leanne Faulks・豊田 政史・箱山 洋
  • 「アユが河川生態系に及ぼす影響について」 加藤 駿・Leanne Faulks・大西 雄二・高橋 真司・宇野 裕美

当日のプログラムなど詳細は、河川生態学術研究会のウェブサイトをご参照ください。

第27回河川生態学術研究発表会プログラム(PDF)

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2025年度シラスウナギ・黄ウナギ調査会議を開催しました

IFB

2025年10月31日、長野大学淡水生物学研究所会議室(上田市小牧1088)において、2025年度シラスウナギ・黄ウナギ調査会議が開催されました。
本会議では、各地で行われたシラスウナギ調査の報告とデータ分析について議論が行われました。


日 時:2025年10月31日(金)13:30〜16:00
場 所:長野大学淡水生物学研究所会議室(上田市小牧1088)

議事次第:
0. 開会
1. 宮崎のシラスウナギ調査 松永鉄也/林田秀一(13:30〜13:50)
2. 和歌山のシラスウナギ調査 揖 善継/田中俊充(13:50〜14:10)
3. 鹿児島のシラスウナギ調査 中島広樹(14:10〜14:30)
 休憩(10分, 14:30〜14:40)
4. 福岡のシラスウナギ調査 望岡典隆(14:40〜15:00)
5. 千葉のシラスウナギ調査 平田淳一(15:00〜15:20)
6. 静岡のシラスウナギ調査 山本高宏(15:20〜15:40)
7. 総合討論(15:40〜16:00)
8. 閉会

休憩(10分, 16:00〜16:10)

データ分析打ち合わせ(16:10〜18:00, 途中休憩あり)
9. 時系列データの分析について 箱山 洋(16:10〜16:30)
10. 各JVの調査データの分析について検討(16:10〜18:00)


参加者は各地域の調査成果を共有し、今後のウナギ資源管理に向けた協力体制の強化について活発な意見交換を行いました。

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箱山教授が東南アジア熱帯ウナギ資源管理に関するSEAFDEC/JAIFプロジェクト最終会合で発表

IFB

2025年10月31日午前、タイ・バンコクにおいて、東南アジア漁業開発センター(SEAFDEC)が主催し、日・ASEAN統合基金(JAIF)の支援のもと開催された「東南アジアにおける熱帯ウナギ資源の資源評価手法の開発および資源管理対策の強化に関するプロジェクト最終会合」に、箱山 洋教授が出席しました。
https://www.seafdec.org/project-end-meeting-jaif-eel-2025/

箱山教授は、Agenda 7-2 において「Experience from Japan in Managing the Japanese Eel (Anguilla japonica): Implications for Tropical Anguillid Eels in ASEAN (Rev. 2)」という題目で発表を行いました。
発表では、日本におけるニホンウナギ (Anguilla japonica) の持続的管理の経験と教訓を紹介し、それらの知見を東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国における熱帯ウナギ資源管理の枠組み強化にどのように活かせるかについて議論しました。

本会合には、ASEAN加盟国の代表者、SEAFDEC各部門、関連機関の専門家などが参加し、プロジェクトの成果発表や各国の取組共有、今後の地域協力の方向性について意見交換が行われました。

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令和7年度 河川生態学術研究会 長良川現地視察会に箱山教授が参加!

IFB

2025年10月16–17日に、河川生態学術研究会主催の長良川現地視察会が行われ、箱山教授が親委員会委員として参加しました。 会では長良川研究グループの調査池をめぐり、2日目には研究成果の口頭発表が行われました。

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令和7年度千曲川の恵みを取り戻す会総会が開催されました!

IFB

2025年10月7日に、上小漁協会館2階研修ホールにおいて、令和7年度千曲川の恵みを取り戻す会総会が開催されました。

千曲川の恵みを取り戻す会は土屋陽一会長のもと、「アユ釣りのメッカ復活」を目指し、アユやウゲイなどの在来魚が住みやすく、住民に愛される千曲川の環境づくりに取り組むことにより、水産業や観光産業の振興とともに、地域活性化につなげることを目的としています。淡水生物学研究所は構成団体としてこの会に協力しています。

会議では今年度の活動報告のほか研究発表が行われ、淡水研からは箱山 洋教授と児玉建研究員からIFBの取り組みや、千曲川の水質に関する話題提供をしました。

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インドネシアBRIN研究者が淡水生物学研究所を訪問

IFB

2025年9月29日から10月3日にかけて、インドネシア国立研究革新庁(BRIN: National Research and Innovation Agency)Center for Aquatic Conservation Research 所長の Dr. Arif Wibowo と Dr. Dwi Atminarso が長野大学淡水生物学研究所(IFB)を訪問しました。

訪問期間中、両博士は箱山洋教授をはじめとする研究所スタッフと、東南アジア地域のウナギ資源管理、河川生態系保全、および環境DNA分析に関する共同研究の今後の方向性について協議しました。
また、IFB内の研究施設も見学し、研究データの分析や共同研究体制の具体化に向けた意見交換を行いました。

本訪問は、Eel Task Teamの活動の一環として実施されたものであり、熱帯および温帯ウナギ類の持続的利用と生態系保全に向けた国際的連携強化を目的としています。

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児玉紗希江准教授が2025年度新規創設の「昆虫生態研究会」の顧問に!

IFB

淡水生物学実習にて意気投合した学生らによって、長野大学サークルの昆虫生態研究会が創設されました。 活動内容は、昆虫の飼育 (甲虫、カイコ、スズムシ等)、屋外での観察と同定、生態の研究などです。

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第10回IFBセミナー

望岡典隆

演題:水産庁鰻生息環境改善支援事業による石倉増殖礁の設置と効果検証

講師:望岡典隆

所属:九州大学特任教授

日時:2025年9月30日13:30–15:00

場所:長野県上田市小牧1088淡水生物学研究所会議室

オンライン配信あり

登録URL:https://forms.gle/eD7r9CvGKEj39HDr7

要旨:ニホンウナギは2013年に環境省によって絶滅危惧IB類に区分された。これをうけて、水産庁は2016年~2023年に実施した鰻生息環境改善支援事業により、岩手県から鹿児島県に至る19府県40河川2湖沼86箇所に石倉増殖礁(石倉カゴ)を設置した。本事業は予防原則に基づいて実施され、効果検証は主に九州大学が担当した。鹿児島県水産技術開発センターの実験池8面を使用し、石倉カゴは鳥からの被害を軽減することを明らかにした。さらに、福岡県福津市西郷川の汽水域に石のサイズ(長径10,20,30 cm)を変えた石倉カゴ6基を設置し、黄ウナギには長径10 cm,銀ウナギには長径20 cmが適していること、加えて、石倉カゴを高頻度で利用している個体は低頻度利用個体に比べて、栄養状態が良好であることを明らかにした。現在は西郷川と鹿児島県荒瀬川の淡水域から河口に至る4箇所に石倉カゴを設置し、銀化変態中個体の保護に有効な設置場所を探索中である。

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上田西高校UNMP(第8回)で児玉准教授らがワークショップを実施

IFB

2025年9月23日、上田西高等学校にて開催された第9回UNMP(Ueda Nishi Mind Project)で、長野大学淡水生物学研究所の児玉紗希江准教授および箱山洋教授が、「生物多様性について考える ― 長野大学淡水生物学研究所とのワークショップ」をテーマに講座を実施しました。

本講座は、生徒が生物多様性保全や外来種対策に関する理解を深め、科学的探究方法を体得することを目的として開催されたもので、千曲川をフィールドに、淡水生物の指標種であるプラナリア(ナミウズムシ)の採取と観察実習が行われました。

当日は、児玉准教授による生態解説の後、参加生徒たちは実際に千曲川で採取を行い、研究所内で顕微鏡観察・フローサイトメトリーによる倍数性測定を実施しました。 興味深いことに倍数性の異なる個体が集団の中に複数観察されました。生徒たちは科学的視点から地域環境を捉える体験を通して、多様性保全の重要性を学びました。

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Rパッケージ “extr: Extinction Risk Estimation” がCRANに公開されました

IFB

2025年9月21日、長野大学淡水生物学研究所の箱山洋教授が開発したRパッケージ “extr: Extinction Risk Estimation”が、CRAN(The Comprehensive R Archive Network)に正式公開されました。

本パッケージは、ドリフト付きウィーナー過程(Wiener process with drift)に基づき、個体群動態データから絶滅確率を推定する手法を実装したもので、新たに提案された w–z法による信頼区間構築(Confidence Intervals for Extinction Risk)(Hakoyama, 2025, arXiv preprint)を含みます。

この手法は、限られた観測データでも精度の高い絶滅リスク評価を可能にすることを特徴とし、PVA(Population Viability Analysis)の信頼性検証やIUCNレッドリスト評価への応用を目的としています。

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SEAFDEC共通ポジション会合で箱山教授が発表(タイ・バンコク)

IFB

2025年9月16〜18日、タイ・バンコクにて Regional Technical Consultation on Development of the ASEAN–SEAFDEC Common Positions on the Proposed Listing of Commercially-exploited Aquatic Species into the CITES Appendices(CITES CoP20対応・ASEAN–SEAFDEC共通ポジション策定地域技術協議会)が開催されました(主催:SEAFDEC、日本政府信託基金支援)。

本協議会には、インドネシア、日本、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、タイ(ほかオンライン参加:ブルネイ、カンボジア、ベトナム)の各国代表、FAO、学術機関の専門家、SEAFDEC各部局(Secretariat/TD/AQD/MFRDMD/IFRDMD)が参加しました。

箱山洋教授(IFB)は、提案35「ウナギ属(日本ウナギ・アメリカウナギを含む)附属書II提案」に関して発表し、以下を示しました。

  • 東アジアの日本ウナギは単一のパンミクティック集団であり、広域で共有された産卵場からガラスウナギが移送されるため、地域指標で全体資源を評価可能であること。
  • IUCN基準E(絶滅確率)に照らし、CR/ENの閾値を下回る低い絶滅リスクが推定されること(狭い信頼区間)。
  • よって、日本ウナギはCITESの掲載問題としてではなく、地域的な資源管理課題として扱うのが適切であること。
  • 同様の考え方は、広域に分布し個体群が大きい他の海産種にも適用でき、基準A(減少率)に依拠した評価はリスクを過大推定し得ること。

本協議会では、サメ・エイ、ナマコ、アワビ等を含む11件の商業的水産種(CEAS)提案について、FAO専門家パネル結果や各国データを踏まえた技術的議論が行われ、ASEAN–SEAFDEC共通(協調)ポジション案のとりまとめが進められました。

参考:SEAFDEC公式報告
SEAFDEC organizes Regional Technical Consultation on ASEAN–SEAFDEC Common Positions for CITES CoP20

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