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生態学 2024

by
箱山 洋, 児玉紗希江

後期

生態学は環境と生物の相互作用を研究する学問分野です。自然は進化的な時間スケールで形成された複雑なシステムであり、その驚くべき性質を理解することは基礎科学としての使命です。生態学の対象とする階層は広く、進化適応を背景に、個体の形質・個体群動態・種間の相互作用などを科学的に理解することを目指しています。生態学は、単に自然史 (natural history) 的な観察を行うのではなく、数理モデルや統計学的手法を土台として、実験的手法や野外調査を行い、科学的な取り組みとして総合的に対象を理解する分野です。また、環境破壊と生態系サービスの減少が大きな社会問題となっていることから、現代の生態学は生物保全への応用科学としての側面も持ち合わせた学問へと変貌してきました。教養課程での本講義では、環境問題への応用にもバランスよく触れながら生態学の基礎について、理論と実践を交えた講義を行います。

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  1. 生物多様性自然史
  2. 生態学:その領域と方法
  3. 環境の中の生物:自然淘汰適応
  4. 出生、死亡、移動
  5. 資源競争個体群動態
  6. 生活史戦略
  7. 生物の表現型と環境
  8. 捕食と病気
  9. 生物間相互作用と共存
  10. 生息地の分断絶滅
  11. 生物群集の構造と安定性
  12. 種の豊かさのパターン
  13. 生態系におけるエネルギーと物質の流れ
  14. 野生生物管理
  15. 環境問題生態学
シラバス