国土交通省の研究プロジェクト「河川における生息地連続性の重要性 - 河川生態系への影響評価及び保全方策に関する研究」の第一回研究打ち合わせが行われました
2022年4月7日(木)、国土交通省・河川砂防技術研究開発・河川生態一般研究の研究グループ(研究代表:箱山 洋教授)の第一回研究打ち合わせが行われました。千曲川河川事務所3名、長野大学6名、長野県水産試験場2名、信州大学4名の参加があり、今年度の研究に関する最初の話し合いをしました。
研究では、千曲川水系をフィールドとし、河川生態系における攪乱や河川工作物の存在が、生息地の連続性、さらには個体群・群集の健全性・持続性に与える影響を明らかにしようとしています。また、魚道・水路等における魚類の移動・種判別に自動化したカメラ観測デバイスとその電源に関する技術開発や、霞堤・遊水池の構造ごとの治水効果および生物多様性機能を評価するなど、治水と保全のトレードオフ評価手法の開発を行います。生態学を中心とした数理モデル・ゲノム分析・フィールドワーク・河川工学の学際領域研究で、千曲川ひいては全国の治水行政に役立つ成果を出し、流域治水・多自然型河川管理へ貢献していきたいと考えています。