ウナギに関する第2回科学者会合が上田市で開催されました!
2023年5月29日(月)から30日(火)まで、ウナギに関する第2回科学者会合が、長野県上田市(東急ホテルレイ)にて開催されました(水産庁主催)。日本、中国、韓国、チャイニーズ・タイペイの研究者、行政官及び業界関係者、カナダのアメリカウナギの研究者が総勢39名出席し、IFBからは箱山 洋教授、Leanne Faulks研究員が4つのプレゼンを行いました。また、30日(火)午後にはエクスカーションを行い、鯉西のヤナ、上田城、淡水生物学研究所を訪れ、交流を深めました。
この科学者会合は、「ウナギの国際的資源保護・管理に係る非公式協議」(非公式協議)を背景に、ニホンウナギ資源の持続的な利用に関する科学的な助言を行うことを目的としています。
水産庁の結果概要にあるように、今回の成果は次のとおりです:
ニホンウナギを含むウナギ類に関する科学的知見について、出席した科学者から発表を行い、意見交換及び情報共有を行いました。
ニホンウナギを含むウナギ類の調査研究の連携強化のため、4か国・地域の科学者が協同して実施するロードマップに合意しました。
資源動向の把握・予測のため、研究者の緊密な関係の構築と、環境DNA等の漁業独立データを含むウナギ種の長期時系列データの収集・整理。
ウナギ類の産卵場への回遊経路を把握するため、ウナギに装着するタグ等の関連技術の情報の交換。
入手した1及び2に関するデータの解析・評価。
シラスウナギ、稚ウナギ(クロコ)及びウナギ成魚の漁獲、池入れ、養殖及び貿易の各ステージにおけるウナギ統計の標準様式の改訂案を策定しました。
次回の第3回科学者会合を来春に日本において開催することで合意しました。