児玉紗希江准教授が河川生態学術研究会においてポスター優秀賞を受賞しました!
2023年11月2日に開催された、第25回河川生態学術研究発表会(月島社会教育会館)において、淡水生物学研究所の児玉紗希江准教授がポスター優秀賞を受賞しました。「Relationship between Fish Diversity and Environment in the Shinano River: toward understanding habitat continuity:信濃川の魚類多様性と環境の関係:生息地連続性の理解に向けて, Sakie Kodama, Leanne Faulks, Alessandra Cera, and Hiroshi Hakoyama」というタイトルの英語ポスターで、2021年から2023年の3年間、千曲川と信濃川を対象に、魚類資源と環境・河川構造との関係を調べる大規模モニタリング調査を実施した研究について発表したものです。環境DNAを用いて魚類の分布、個体数、ハプロタイプを、説明変数として水質(水温、pH、DO、ネオニコチノイド)を測定し、ダムによって分断された区間、支流と本流を区別し、結果として、18科42属61種の魚類が検出されました。また、eDNAの読み取り数を個体数の指標として用い、順序回帰を行った結果、水質と河川構造が個体数をよく説明することがわかりました。種内の遺伝的変異を表す複数のハプロタイプについて、いくつかの種で地理的変異が検出され、分断化との関係が示唆されました。