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淡水生物学研究所の活動

水産庁において水産資源調査・評価推進事業(ウナギユニット)推進検討会が行われました!

IFB

2025年1月28日、水産庁において令和6年度水産資源調査・評価推進事業(ウナギユニット)推進検討会が行われました。このニホンウナギの資源管理に関するプロジェクト研究は、箱山 洋教授がリーダーを務める水産庁の委託・補助研究事業であり、39試験研究機関(13JV機関,26連携協力機関)が参画しています。今回の年度報告会には、水産庁、大学、県などの試験研究機関から42名の参加があり、ウナギ資源研究の成果発表を行いました。減少し続けるウナギ資源の動向を把握し、絶滅リスクの推定などを行うこのプロジェクトの成果は、国や県、さらには東アジア沿岸の国・地域の資源管理に寄与します。

次第

  1. 開会挨拶(水垣国際資源班長) 13:15〜13:20(5分)

  2. 出席者紹介(名簿) 13:20〜13:25(5分)

  3. 推進検討・成果検討

    1. 全体概要報告 箱山 13:25〜13:35(10分)

    2. ウナギ資源の動向分析 箱山 13:35〜14:00(25分)

    3. ウナギの集団遺伝分析 關野 14:00〜14:20(20分)

    4. シラスウナギ来遊調査まとめ 望岡・箱山 14:20〜14:40(20分)

    5. 衛星タグ流水チャンバー実験 佐藤・吉田 14:45〜15:00(15分)

    6. ウナギ用衛星タグの抵抗軽減 飯尾 15:00〜15:15(15分)

    7. アルゴス衛星タグ調査 箱山 15:15〜15:30(15分)

    8. 総合討論 15:30〜15:40(10分)

  4. 閉会挨拶(研究総括) 15:40〜15:45(5分)

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第9回IFBセミナー

宮竹貴久

演題:不妊化法による害虫根絶とポリアンドリーの進化:抵抗性メス進化か乱婚メス出現か?

講師:宮竹貴久

所属:岡山大学 教授

場所:長野県上田市小牧1088淡水生物学研究所会議室

オンライン配信あり

登録URL:https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSc2yWQxAk7x-LNy8JyP96SA2YNQPER6niIEn2gsGPO2ubSbtA/viewform?usp=dialog

要旨:侵略的外来昆虫で農作物に甚大な被害をもたらす虫のうち植物防疫法で指定されているものを特殊害虫と呼ぶ。特殊害虫であるウリミバエを根絶するため1971年より不妊虫放飼法(=不妊化法)が始まった。毎週、1億匹の不妊ミバエをヘリコプターから散布し、1993年、ついにウリミバエは日本から根絶された。根絶間際になって沖縄本島の一部地域で、不妊オスを識別するメス(抵抗性メス)の出現を示唆するデータが公表されたが(Hibino and Iwahashi 1989, 1991)、国と県は絶大な量の不妊虫を、野生虫の残存する地域に緻密に散布することで完璧に根絶させた。そのため不妊オスを識別できるメスが進化したのだろうか? という疑問が残された。そこで私は学生とともに、岡山でも飼育が可能なコクヌストモドキという甲虫を使って、不妊オスと正常オスをメスに晒す実験区と、正常オスだけをメスに晒す対照区で継代飼育を15世代以上重ねて、メス形質の世代による変化を測定した。本セミナーでは、その結果について報告し、議論を試みたい。

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淡水研のウェブサイトがIPv6に対応!

Hiroshi Hakoyama

淡水生物学研究所のウェブサイトがIPv6に対応しました。 IPv6経由でウェブサイトにアクセスできます:

    curl -6 ifb-research.jp

注意:レジストラ側の制約で、IPv6 transport DNSは未対応です。

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静岡・熊本で天然ウナギの産卵海遊調査を行いました!

IFB

2024年12月2日に静岡県、12月13日に熊本県にて、天然の下りウナギにポップアップタグを用いて産卵回遊の調査を行いました。

静岡県では浜名湖から船で出発し、水深約700メートルの海域で5個体を放流しました。

熊本県の有明海では湾内の浅い海域で3個体を放流しました。 ウナギが外洋に出ていくデータが取れるかどうか、初の試みです。船の上からイルカがたくさん見えました!

今回の調査では株式会社海老仙、遊漁船ジャンキー、熊本県水産研究センターの皆様にご協力いただきました。 ありがとうございました。

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本学環境ツーリズム学部満尾ゼミの学生が淡水研を訪問しました!

IFB

2024年12月12日(木)、満尾世志人教授の1年生ゼミ生15名が、ゼミ活動の一環として淡水生物学研究所を訪れました。淡水生物学研究所について、河川生態・ニホンウナギに関する研究プロジェクト、淡水研教員の研究、教育、社会貢献、歴史についてゼミ生は説明を受けました。また、施設内の野生の魚類系統のストックや、施設・設備などを見学しました。

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新しいウェブサイト

Hiroshi Hakoyama

淡水生物学研究所のウェブサイトには以下の特徴があります:

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河川生態学術研究発表会(東京証券会館ホール)で千曲川・信濃川研究グループが成果発表しました!

IFB

2024年11月21日、東京証券会館ホールで千曲川・信濃川研究グループが河川生態学術研究発表会で成果発表を行いました。

Hiroshi Hakoyama* (IFB, Nagano University) On the importance of habitat continuity for riverine ecosystems and related restoration measures.

Alessandra CERA*, Sakie KODAMA, Leanne FAULKS, Hiroshi HAKOYAMA (IFB, Nagano University) Effects of water flow velocity on metabolic functionality of freshwater epilithic biofilms: a field and laboratory study.

Leanne FAULKS*, Alessandra CERA, Sakie KODAMA, Hiroshi HAKOYAMA (IFB, Nagano University) River fragmentation at the local scale: effects on biodiversity.

井土貴斗,吉村芽唯,*豊田政史(信州大学工学部)横断測量データと航空写真からみた千曲川中流域における河道変遷

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日本経済新聞の記事に箱山教授のコメントが掲載されました

IFB

2024年11月20日、日本経済新聞紙面・電子版の記事、「川の環境保全へ数値目標 干潟面積など、国交相が設定促す 生態系回復 見える化」「河川環境に目標数値、生態系維持へ新制度 国交省」に箱山教授のコメントが掲載されました。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE06AK30W4A600C2000000/

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第8回IFBセミナー

吉田 誠

淡水生物学研究所会議室で第8回IFBセミナーが開催されました。

演題:環境に応じて浮力を調節する魚類

講師:吉田 誠

所属:東京大学大気海洋研究所、特任研究員

要旨:水中を泳ぎ回る多くの魚類は、鰾(うきぶくろ)に空気をため浮力を得ることで自重を支え、泳ぐ際のエネルギー消費を低く抑えている。一方、十分な浮力が得られない状況下では、尾鰭を振らずに潜行するグライド遊泳を活用して移動コストを低く抑えている。淡水魚キャットチャネルフィッシュや、浮力維持に関わる質に配慮した琵琶湖産の2系統のコイのバイオロギング研究をとりあげる。野外での彼らの行動記録から遊泳中の浮力状態を推測し、生息環境に応じた浮力調節の動向に注目したこれらの研究をしながら、浮力の見方から三魚類の行動的な適応について考察する。

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シラスウナギ調査グループの会議がIFBで行われました!

IFB

2024年10月24日、水産庁委託の国際資源事業ウナギユニットのシラスウナギ調査グループの会議が淡水生物学研究所で行われました。シラスウナギ調査グループでは漁業によらない直接調査でシラスウナギの来遊状況の長期調査を複数の地域で行なっています。オンライン配信も行われ水産庁やウナギユニットから20名以上の出席がありました。以下の議事次第に従い、活発な議論が行われました。

次第

日にち:2024年10月24日

時間: 13:30-15:40

場所:長野大学淡水生物学研究所会議室 上田市小牧1088, TEL0268-22-0594

  1. 開会

  2. 宮崎のシラスウナギ調査   高橋 輝/林田秀一(オンライン)(13:30-13:50)

  3. 和歌山のシラスウナギ調査  揖 善継(13:50-14:10)

  4. 鹿児島のシラスウナギ調査  塩先尊志(14:10-14:30)

休憩 10分 (14:30-14:40)

  1. 福岡のシラスウナギ調査   望岡典隆(14:40-15:00)
  2. 千葉のシラスウナギ調査   馬渕康彦(15:00-15:20)
  3. 総合討論(15:20-15:40)
  4. 閉会

休憩 10分(15:40-15:50)

データ分析打ち合わせ(15:50-18:00)

  1. 時系列データの分析について2 箱山 洋(15:50-16:10)
  2. 各JVの調査データの分析について検討(16:10-18:00, 途中休憩あり)

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